フォームとは、Webページの閲覧者が入力したデータなどをサーバへ送信する仕組みです。サーバへ送信されたデータは受け取ったプログラムにより、メールを送信したり、データベースを操作(検索・挿入・編集・削除)をしたりして、処理の結果を表示するWebページを生成し、閲覧者に送り返します。
【構文】
<form action=”送信先プログラムのパス” method=”送信方法”>
: (送信するデータ)
<input type=”submit” value=”ボタンのキャプション”>
</form>
フォームを作成するときは、送信したい内容を formタグで囲みます。formタグには action属性でデータを処理するプログラムを、method属性で送信の仕方を指定します。
【属性】
属性 | 属性値 | 意味 |
---|---|---|
action | [例] ../folder/program.php | データの送信先は、program.php(PHPファイル) |
method | GETまたはPOST | GET:データをURLの一部として送信 POST:データを見えないようにして送信 |
name | [例] enquete-form | フォームを識別するための名前をつける |
テキストを入力する
【構文】
<input type=”text” name=”名前”> (1行テキスト入力欄)
<textarea name=”名前”>初期値</textarea> (複数行テキスト入力欄)
inputタグは、さまざまなフォーム部品を表しますが、type属性がtextとなると、1行テキスト入力欄となります。またすべてのフォーム部品はname属性で名前をつけなければなりません。
textareaタグは、複数行テキスト入力欄を表します。かつては1行の文字数をcols属性で、行数をrows属性で設定していましたが、現在はCSSでサイズ指定をします。開始タグと終了タグの間に挟まれた文字は、初期値としてテキストエリア内に表示されます。
See the Pen
1-13_1 by Koji Seto (@yseseto)
on CodePen.
複数の中から選択する
【構文】
<input type=”radio” name=”名前”> (ラジオボタン)
<input type=”checkbox” name=”名前”> (チェックボックス)
<select name=”名前” name=”名前”>
<option value=”送信される値”>表示される値</option>
:
</select> (単一セレクトボックス)
<select name=”名前” name=”名前” multiple>
<option value=”送信される値”>表示される値</option>
:
</select> (複数セレクトボックス)
選択でよく使われるのがラジオボタンとチェックボックスです。丸い形をしたラジオボタンは、性別など複数の中から1つを選択するときに使用されます。また四角い形をしたチェックボックスは、趣味など複数選択の可能性がある場合に使用されます。
selectタグとoptionタグで作成されるセレクトボックスは、通常は1行で、展開すると複数のリストから1つを選択できます。multiple属性を設定すると複数行表示され、複数選択が可能となります。
【属性】
属性 | 属性値 | 意味 |
---|---|---|
checked | checkedまたは省略 | あらかじめ選択状態にする |
selected | selectedまたは省略 | あらかじめ選択状態にする |
multiple | multipleまたは省略 | リストを複数行表示にする |
See the Pen
1-13_2 by Koji Seto (@yseseto)
on CodePen.
ボタンを作成する
【構文】
<input type=”submit” value=”ボタンキャプション”> (送信ボタン)
<input type=”reset” value=”ボタンキャプション”> (リセットボタン)
<input type=”image” src=”画像ファイルのパス”> (画像送信ボタン)
<input type=”file” name=”名前” value=”ボタンのキャプション”> (ファイル選択ボタンとテキストボックス)
<input type=”button” value=”ボタンキャプション”> (汎用ボタン)
inputタグのtype属性にsubmitを指定すると、フォームの内容を送信するボタンとなります。value属性はボタンに表示するキャプションを指定できます。
type属性resetは、リセットボタンといい、フォームの内容をすべて初期値に戻します。
type属性imageは、画像を使用した送信ボタンを表示します。src属性で画像のパスを指定します。
type属性fileは、ファイル選択用のボタンで、ボタンをクリックするとファイル選択ダイアログが開き、ファイルを選択するとダイアログが閉じ、ファイル名がテキストボックスに表示されます。
See the Pen
1-13_3 by Koji Seto (@yseseto)
on CodePen.
ラベルをつける
labelタグは、フォーム部品のid属性とテキストのラベルを結びつけるときに使用します。すると、ラベル部分をクリック/タップしたときに、該当するテキストボックスが入力状態になったり、ラジオボタンが選択されたりします。