プロパティの継承と上書き

プロパティの継承

CSSでは、ある要素に指定されたプロパティの値が、子要素や孫要素にも適用される仕組みを継承と言います。プロパティごとに継承されるものと、継承されないものがありますが、大まかには以下のようになります。

  • フォントに関するプロパティは継承される
  • 上記以外は継承されない

この仕組みを理解しておけば、重複して指定する必要がなくなり、CSSを簡潔にすることができます。

プロパティの上書き

CSSには、記述する場所や適用する方法などにより、優先順位というものがあります。優先順位の低いスタイルは、優先順位の高いスタイルで上書きされるので、注意しないと記述したスタイルが適用されない! なんてことにもなりかねません。

優先順位低い → → → 高い
CSSの種類ブラウザ標準スタイル < ユーザスタイル < 制作者スタイル
セレクタの種類タイプセレクタ < classセレクタ < idセレクタ
記述場所外部CSSファイル < head要素内style要素 < タグにstyle属性
記述順序前に記述したスタイル < 後に記述したスタイル

また、プロパティ: 値; の後に、「!important」を記述すると、最優先となりますが、あまり使わないようにしましょう。