2016年12月4日(日)、お天気に恵まれ快晴。ついに第11回湘南国際マラソンの日がやってきました。

「40歳の節目に、ひとつ大きなチャレンジを」ということでエントリーしたのが5月末。地道なトレーニングで徐々に距離を延ばしてきたものの、フルは未知の世界。「でもまぁ何とかなるかなぁ」という気持ちで迎えたレース本番です。

何せ初めてのことなので、混雑っぷりがよく分からないからかなり余裕を持って出発。現地にはスタートより2時間半も早い6時半に到着しました。するとちょうど見事な朝日が拝め、気持ちを奮い立たせてくれました。
レース前の朝日

時間に余裕はあるものの、スタートまでの時間を持て余し、会場を散策。おいしそうな屋台がたくさん出てますが、さすがにレース前は慎重になります。早朝は冷えるのでトイレに行っておこうかと思った時にはすでに大行列。「小」ですら数十分待たされるハメに…。正直スタートに間に合うか不安でした。

無事トイレを済ませ、スタートに並ぼうかとの旗の立っているところまで行くと、これまた大行列が出来上がっていて、結局元居たところ近くに戻されてしまいました。そしてスタートを迎えても一向に列が進まない。列に並んでしまっているし、いつ動き出すか分からないので、体をほぐすタイミングも全く分かりません。

スタートから20分ほど経過し、ようやく列が動きだし、前方のランナーが走り始めるが、どこがスタートか分からず次第にペースをあげていると、沿道より「スタートまであと1kmくらい!」という声が聞こえ拍子抜け。

なんだかんだでやっとスタートしたけれど、予想通り前方が詰まって自分のペースで走れない。後方スタートなので仕方ないのだけれど、せめて右側は追い越し用にレーンが分かれてればいいなぁと思ってしまいました。

10kmを過ぎたところで、そろそろトイレに行っておかないとと思い、早めのピットイン。空いていたおかげでピットストップによるタイムロスは3分ほどで済みました。これで安心してレースを続けられます。

家族や同僚が応援に来ているはずなのに見つけられず、申し訳ないことをしたなと心配していたら、15km付近にて同僚発見! これまで孤独な走りをしていたので、本当に元気が出ました。早朝から待っててくれてありがとう!

第1折り返しを過ぎたところで、復興支援給水の宮城いかせんべい、仙台まころんをゲット。しかし水分をかなりもっていかれる(笑)

そろそろ妻たちに会えないかなぁと期待して沿道を探すこと数km、無事会うことができてホッとしたのか、泣きそうになってしまいました。さぁ、残りを頑張るぞと快調に飛ばしていきます。

27kmあたりで急に足が上がらなくなってきてペースダウンしたのでストレッチしてすぐに再出発。しかしここからが厳しく、ペースが上がりません。給水所で何気なくもらったレーズンがおいしくて虜に。以後全てのレーズンに手を伸ばしましたが、ランナーに素手でつかませるのはどうなの?と思いながらもそんな余裕は無く思い切りつかんでほおばりました。

西湘バイパスのランプを何とかのぼり、大磯港IC給水所を超えたところでついにフラフラになり、じっくり休む決断をしました。フェンスに捕まってしゃがみ、何分くらい休んだか覚えていませんが、周りで休んでいたランナーもすっかりいなくなり、「自分も行かなきゃ」と思い直して再スタート。第2折り返しまではあと少し。ペースもほとんど戻り、ラスト4km。これくらいの距離は普段から走っている距離だからあっという間だと言い聞かせながら最後の給水を終え、ペースを維持します。

その時、ゴール前最後の坂があることを思い出してしまいました。でもペースを落とす訳にも行かないので、最後の気合いを振り絞って何とかゴール。記録的には満足できませんでしたが、未知の距離を完走できたことで達成感はありました。初めてのレースで思うように走れませんでしたが、悔しさは無く、来年もまた走るかと聞かれると、ちょっと疑問です。
祝完走!

帰りはシャトルバスが1時間待ちと言われたので仕方なく駅まで歩いていたところ、こんな穏やかな空が迎えてくれました。何となくレース後のホッとした気持ちを象徴しているようでした。
穏やかな空